LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2018.04.11

エグゼクティブ・アイ

私には夢がある

「私には夢がある」マーティン・ルーサー・キング牧師が人種平等と差別の終焉を呼びかけた演説の有名な一節である。

 今なお現役にこだわり大リーグで活躍しているイチロー選手は、夢を実現させるものとして「夢をつかむということは一気にはできません。ちいさなことを積み重ねることでいつの日か、信じられないような力を発揮させるようになっていきます」と野球少年たちに述べている。

 この春、社会人として大きな人生の節目を迎えた新人たちは、どのような夢を抱いているのだろうか。

 私自身の社会人スタートの頃を思い出すと、夢というものは抱いていたけれど、会社や仕事を通しての夢の存在はかなり希薄であった。ただ、仕事をするということに対しての興味関心は高く、仕事を通して充実した人生を歩みたいという思いは明確に持っていたように思う。その後、入社した会社で仕事を続けていた結果、今の会社(アイコミ)の創立メンバーとなり、会社の存在が、私の中で漠然としていた「夢」を私に問い、本気で実現させたい夢を描く契機となった。

 設立時に制作した会社案内パンフレットの表紙は、白をバックに「夢に見たことは、実現できる」というウォルト・ディズニーの名言をそのまま引用させていただきシンプルな体裁とした。

当時のパンフの1ページ目に、自らの意志をこう述べた。 「夢に見たことは、実現できる」ウォルト・ディズニーの言葉は、今でも企業経営者の座右の銘として、十分なインパクトを持っています。

(中略)

紀元前に壮大なピラミッド建設に成功したのは、従来いわれていたように強制労働によってなされたのではなく、むしろファラオと民が一つの強力なビジョンを共有できた結果だと言われています。今、多くの企業が模索しているのはまさにそうしたビジョン=夢なのではないでしょうか。そして、そのビジョンによる結束がみられないのは、組織のどこかにひずみがあるということです。

(中略)

アイコミが一緒に解決の糸口を見つけます。

 あれから紆余曲折、波瀾万丈(笑)な道のりを経て、今日がある。そして、私たちなりの考え方とアプローチの仕方をさまざまな企業の方と共有しながら、設立当初の意志を体現し続けている。設立時と比較して、提供する手段は多様にはなっているけれど、志は一貫してきたつもりだ。

 今年は、アイコミ設立から30年目を迎える節目の年である。規模としての成長はまだまだだが、お客さまとの信頼関係に支えられながら励むことができる日々を過ごせていることに感謝の気持ちでいっぱいになる。そして、この節目となる年を大きな転機にしたいと2年前から準備活動が行われ、アイコミの仲間と共に新しい取り組みに着手している。結果は未知数ではあるけれど、この先10年後に振り返った時に良い記憶として残るようにしたいと思っている。今年は、そういった意味合いも込めて色々なイベントにも参加するし、自前のイベントも継続的に開催する予定となっている。新たな出会いと過去からの出会いに感謝しながら、私たちだけでなく共に夢を描き、語り合い、実現する輪を拡大したいと思っている。

 世の中は、やれハラスメントだ、時短先行の働き方改革が叫ばれて、企業と働く人の関係を分断しようとする風潮ばかりが目立っているように感じられてならない。本来、人と企業の関係は、ピラミッド建設と同じようなものなのではないだろうか。今日の石を積む作業者が生きているうちに完成しないことはわかっていても、その完成を夢見てまた一段石を積む。一人で頑張っても、能力や寿命という壁にぶち当たる。未完成に脅えながら黙々と取り組まねばならないことがある。それを乗り越えられることが組織で働くことの価値なのではないか。

私のように、組織の一員になったからこそ「実現したいこと=夢」を持てる、夢の実現に参画できるという人はたくさんいるはずだ。この春社会に出た新人たちが、目先の出来事で簡単に仕事や会社を評価することなく、今日積む石の価値、全体の姿を早く見出して自らの夢を持って欲しいと願うばかりだ。

 

この記事の執筆者

臼井 弥生

代表取締役社長