LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2018.03.30

協創の現場からインナーブランディング

周年プロジェクトのスタートで大切なこと

会社にとって、大きな節目である周年。

 

 「記念誌やノベルティー制作」、「お客さまをお招きする感謝祭」、「社員が楽しめるイベント開催」など、やるべきことは沢山あるものの、なんだか代わり映えがしない…上司からは、前回とは趣向を変えて欲しいという要望…ご担当者はどのような企画にしようか、常に頭を悩ませていらっしゃいます。 

 

 私たちが開催している勉強会などでも、「他の企業はどのようなことを行っているのだろう?」という質問を多くいただきます。

 ある会社さまでは、前回、30周年事業を実施。10年の時を経て来年40周年を開催する予定です。しかし、ご担当者からは「30周年を実施した前任者が誰も残っていない」「残っている資料は、イベントの段取り資料と会社の歴史が載ったパンフレットのみ」で困っているとの話。 ご担当者自身、前回の周年の際に、イベントに参加した記憶はあるものの、内容は、ほとんど覚えていないというご状況でした。

 そこで今回は、皆が「やってよかった!」と思える周年機会にしたいという強い思いをお持ちで、「皆の心にずっと残る」機会にしていくための、プロジェクトが始動。  しかし、いざスタートしたものの、部署や立場が異なるメンバーの集合体である周年プロジェクトでは、「せっかくの機会なのだから、皆で盛り上がるお祭りにしたい」というメンバー、「商品発表をする場にしたい」というメンバー、「テーマはお客さまへの『感謝』がいい」というメンバーなど…自分の立場や視点から各自の考えの発信のみで、なかなか話は噛み合いません。 

 そこで、「もし自分が経営者だったら、今回の周年が組織にとってどのような『節目(変化のキッカケ)』であることが望ましいか」を考えることにしました。すると、「ウチの社員は、創業時からチャレンジする姿勢があって良いと思う」「でも、最近、若手はやりがいを持って仕事に取り組んでいないように見える」「お客さまとは関係性が弱まっているように感じる」などと、次々問題意識が出てきて議論の焦点が定まってきました。一方で若手メンバーからは「普段の仕事には精通しているが、あまり会社全体の状況を知らないから、この機会に上司や周囲にヒアリングしてみよう」という声も聞こえてきました。 

 そしてさらに話を進めていくと、「今までの歴史で培ってきた良さはしっかり確認するとともに、新たな挑戦を個人としても組織としてもしていけるような『節目』にしていきたい!」というメンバーの思いが共通認識されたのです。

  企業としての投資である以上、周年事業に関わらず「やってよかった!と思われる」「皆の心に残る」ための企業イベントのスタートに大事なのは、考える視座を「経営者目線」に上げることです。たとえ若く未熟さはあっても、「会社をこうしたい」という思いで物事を見る姿勢や立場が揃ってはじめて、納得感ある共通のゴール(どんな組織成長の「節目」にするのか)やテーマ(どんな方針で実現するのか)が生まれます。

  皆さんのプロジェクト、メンバーの「視座」は揃っていますか?

 

この記事の執筆者

林 恭子

コンサルタント
専門分野:企業文化