LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2018.03.14

上位概念・組織開発協創の現場から

検証力を高める

3月。来期に向けた様々な経営活動の年間検証の時期ですね。

 私自身も小集団活動をお手伝いしている会社で一緒に検証を行っていますが、成果が出ているにも関わらず自分たちのどんな取り組みが功を奏したのか認識できていないことがあります。

折角の活動、努力が実を結んだ実感が得られないのはもったいないことですし、工場長も皆が理解して活動できていないと頭を抱えていました。

 確かに、取り組む側が成果の検証をきちんと行えないのは問題なのですが、それは個々の能力だけの問題なのでしょうか。

 小集団活動であれ目標管理制度であれ、検証する際には、目標として掲げた数値目標だけを確認すれば良いというものではありません。

 最終的に生産性は高まっているけど、何が影響したのかと確認してみると言えない。生産性や品質などは、色々なことが影響するため、自分たちのやったことの影響なのかどうかが、掴みにくいものです。

 それでは、検証力を高めるには、マネジメントとして何を支援すると効果的なのでしょうか。検証力を高めるには、検証機会をフォローするのではなく目標設定機会のフォローが重要です。 

私たちは同じ数値目標でも、最終的な会社への貢献を図るための成果指標(例えば売上、生産性など)と同時に、それを実現するにはどんな状態になることが必要なのか(たとえば停止時間の削減や、多能工でのスキル習得)をいくつか定め、連動する中間指標を設定することを勧めたいます。そこから具体的な活動を導きだします。

 「自分たちが中間指標を意図して成果を出した/ 中間指標を意図したが成果がでなかった」という経験を経てはじめて、成果の再現性や次の打ち手が見え、取り組みや努力を継続していこうという意欲向上につながります。そして検証の際に、最終成果と中間指標の連動性、中間指標への自分たちの取り組みを確認することで、自分たちの貢献への実感度合を高めることができます。

 来期の小集団活動を通じて、組織全体として目指す成果は何なのかを明らかにしておくことは勿論ですが、各チームや個人がどんなことを通じて会社への貢献を果たしてほしいのか、中間指標につながるポイントを理解してもらう準備は、できていますか。

(コンサルタント 杉岡 篤樹)

この記事の執筆者

杉岡 篤樹

コンサルタント
専門分野:人材戦略