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リーダーのためのブログ

2018.01.25

協創の現場からインナーブランディング

周年を「自分ごと」に

 2周年、10周年、18周年、、、など、どのタイミングを節目とするかは様々ですが、40周年、100周年など、長きにわたって続いてきた企業の周年事業をお手伝いする際に、必ずといってよいほどお聞きすることがあります。

 

それは、

「昔からいる社員と、社歴の浅い社員の考え方の違い」

「一つ言えば十通じるというレベルでコミュニケーションができるというのは昔の話」

「仕事のやり方の表面的なことしか理解しておらず、なぜそうなのか分かっていない」

といった、会社の歴史や背景が伝わっていないため、そこをなんとかしたいという思いです。

 

時代に合わせた変化や進化はもちろん押さえつつ、創業の精神やこれまでの経験からなる企業文化、価値観や良い規範を継承していきたいという思いは強いもの。そこからの施策として、社史を編纂したり、過去の出来事を語って頂くインタビュー映像を作成したり、といった「歴史そのものをたどる、振り返る」取り組みを考えることが多いようです。

 これらは会社の記録としても価値あるものになることは間違いないのですが、企業文化醸成に向けて活用する上では、やはり「過去の事実を知る」ということだけでは、現在の社員にとって「自分ごと」にはなりにくいということです。今の組織の中での、日常的な考え方・行動に反映していけるよう、理解と体内化を促進するような工夫が必要だと思います。

 ある会社さまではその工夫として、社史に加えて自社で大事な用語・言葉を集めた「大辞典」を制作されました。一般的に使われる用語ももちろん入っています。ただし、解説は全て「うちではこういう意味合いで使う」ということが述べられています。

 何気なく使っていた用語に込められたニュアンス、一般的解釈とは異なる意義付け、、、言葉の認識を通じてそのバックボーンにある歴史への興味が高まり、社史を自ら読みたいと思う人が増えたそうです。「大辞典」は新人育成にも活用しており、コミュニケーションを通じて組織の理解を促すことができる度合いが高まってきたともおっしゃっていました。

 日常的に仕事をする中で、考え方・価値観の理解が進み、組織の歴史が自分のものになっていく。皆さんの会社でも、そんな環境づくりを考える節目に来てはいないでしょうか?

立石裕美

 

この記事の執筆者

立石 裕美

チーフコンサルタント
専門分野:組織変革・人材育成