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リーダーのためのブログ

2017.06.28

協創の現場からインナーブランディング

『社員総会』のマンネリ、何を変える?

 第一四半期が終わり、社員総会やキックオフミーティングを終えている会社が、多いものと思います。ご担当の方からよく伺うのが、「毎年決まったコンテンツで、内容がマンネリ化してしまう」という悩みです。

「前期の活動検証」と「今期の方向性の共有」、「前期活躍した個人・組織の表彰」などが、主なコンテンツではないでしょうか。これは、大きく変わることのない要素だと思います。

 では、何を変えるか。

「会場をライブ会場にして、盛り上がりをつくろう」
「著名なサプライズゲストを呼ぼう」あるいは
「この部分は変えようがないから、懇親会で盛り上げよう」
 と演出面の工夫をされている会社さまも多いものと思います。ライブ感の演出は非常に重要ですが、定期的な機会なのに、そのたびごとに演出費用がかかるのもねえ、なんて声も伺います。

 私たちは、お客さまのその時々の戦略推進状況や組織状況、経営の意図をふまえ、より効果的に伝わるために「コミュニケーションプロセス」を変えることを大事にしています。

 コミュニケーションプロセスとは、次の4要素の組み合わせととらえています。

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①情報の「発信者」(誰が語るか)
②情報の「方向性」(一方通行か双方向か)
③情報の「時間軸」(過去・現在・未来)
④情報の「編集方法」(どのように伝えるか)
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 この観点で整理すると「①経営トップ」が「②一方通行」で「③過去または未来」の話を、「④パワーポイントのプレゼンテーション」で伝えることが多いよね、という話になります。

 これが必ずしもNGというのでなく、明確なビジョンを浸透させる局面では重要ですが、ビジョンの具体化に向け現場のパワーを引き出す局面では、状況にフィットしないこともあるということです。

 私たちが企画・運営を担う、五十鈴グループの社員総会は、毎年内容が異なります。

 全員参画経営を推進していく中で、もともと経営トップだけでなく、多くの社員が壇上にあがる双方向の総会ですが、今年度は特に若手・中堅の発信を大きく増やしました。今までと業態を変えるような成長をねらう局面において、新たなステージを担っていくのは彼らであるというメッセージからです。

 また「過去」の情報やナレッジを整理するだけでなく、組織のあり方や、参画のあり方、職場のあり方など、テーマ別に社員たち自身が「未来」を考え描き、プレゼンする要素を多くもうけました。経営としての大きな方向性は提示しますが、意志を持って具現化していくのは働く社員と体感してほしいからです。

 総会後の感想からは、
「曖昧だった自分たちの目指す姿が見えてきた」
「多くの若手社員が活躍していることに刺激を受け、自分もさらに成長したいと思った」
「正解だと思われる答えを探すのではなく、未来に向けて思ったことを率直に発信していく」など、
 今後につながる手ごたえを得ることができました。

 社員総会やキックオフに限らず、周年事業などのコミュニケーションイベントは「プロセスそのもの」が、経営からのメッセージです。

 メッセージ内容が重要なのは大前提ですが、適切なプロセスをデザインできると、その後の社員の方の「動き」が、目に見えて変わることを、私たちは実感しています。


↓「社員総会」の効果性向上の切り口については、こちらからも
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「社員が一堂に会する」ことの意義
/news-i/backnumber/55/956.html
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北島 藍子

この記事の執筆者

北島 藍子

コンサルタント
専門分野:企業文化