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リーダーのためのブログ

2016.11.24

協創の現場から人材戦略・人材開発

若手社員が最強のブランディング発信者に?

 SNSなど気軽に情報発信できるツールの普及により、若手社員が会社を代表した発信者となり、良くも悪くもその個人の人となりが会社の印象を左右する時代になってきました。厳しく情報統制を行うのか、どんどん発信させるのか、会社としての方針の示し方は様々です。

 そのような中、弊社のお客さまの一社ではボトムアップの企業文化自体をお客さまにアピールできるよう、若手社員がお客さまに自社の会社案内のプレゼンテーションを担っています。先日その層を集め、プレゼンテーショントレーニングを実施しました。

 その会社ではすでに会社案内の標準化された台本があり、型で覚えることで新入社員からビジネスマナーの習得や会社理解につなげるプロセスが定着しています。
 今回の研修に来た彼らも弱冠入社2年~5年の若手ですが、会社の代表者としての立ち振る舞いは様になってきています。

 一方で、「お客さまによって状況・ニーズは様々。彼らにはもっとお客さまに合わせた案内を実施してほしい」「お客さまやマーケットも自社も常に変化しているため、伝える内容もどんどん工夫して進化させてほしい」など、できるようになってきたからこその期待がありました。

 次なるステップとして望まれるのは、聴き手の共感を呼び、印象・記憶に残るプレゼンテーション。これまでは確立された表現をベースに「正しく」伝えることに意識が向きがちでしたが、お客さまの心に響かせるにはそれだけではない工夫が必要です。研修ではプレゼンテーションの基本を押さえながら、台本作りと全体でのプレゼンテーションを行っていただきました。

 「これまでの説明で会社の事業内容や仕事内容はわかるけれど、お客さまがもっと聞きたい・この人たちと一緒にビジネスをしたいとまでは感じるだろうか。」
 こちらからの投げかけに彼らは真剣に頭を悩ませます。

 ブランドとは様々なことの一貫性から感じるもの。社員の言葉・立ち振舞い一つひとつから、会社が言っていることとやっていることの合致性を問い、無意識的にその会社の信頼性を判断する材料にしてしまいます。

 伝え手がその会社が取り組んでいることにどれだけ参画し、どれだけ自分自身の言葉で語れているかを見て、聴き手はその会社と付き合いたいかどうかを決めるのではないでしょうか。

 「自分のやりがいや意図したことなど、会社に参画している自分を魅せることそのものが、お客さまに自社の魅力を伝えることになるのだと気付いた」
 「間違えないように上手に伝えることだけではなく、自分が仕事で何を大事にしているのかを伝えることが大事。そのためには普段からもっと会社の様々な取り組みに関わり、来てもらったお客さまと一緒に新しい取り組みをしていこうと言えるようにしていきたい」
 研修を終えた彼らの実際の言葉です。

 若手社員に自分の言葉で会社についての理解、思いを語らせることは、ある意味リスクだと捉えられるかもしれません。
 しかしだからこそ、日頃から理念や会社としての方針を丁寧にすり合わせることが何よりも大事なのだと言えます。

 ナレーターからプレゼンターへ。若手社員を御社のブランド発信の核にするチャンスです。


↓まずはどのようなブランド発信をしていくかを考えたい方は
 こちらも参考にどうぞ
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朝礼講話のネタ帳 「トーキョーショー」から考える、ブランド創造
/news-i/unou/1030.html
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田積 智子