LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2017.11.08

協創の現場からインナーブランディング

職場横断型のプロジェクト、スタートをうまく切るには…?

御社の中に、職場横断型のプロジェクトはありますか?

 

 異なる各職場の状況や立場を反映し、実効性ある策が生み出せる。職場においても展開の促進役を果たしてくれるという点で、職場横断型プロジェクトでの展開は効果的です。私たちも、周年事業や社内報などにおいて社内プロジェクトでの推進をおすすめしています。

 しかし一方で、「とりあえずキックオフはしたが、横串で集めることでの相乗効果が得られない」「様々な部署からメンバーを招集して形は整えたものの、望むようなメンバー発の自発的な動きを生み出せない」などという声も残念ながらあがります。

 

職場横断型プロジェクトが、効果的に進められない理由。

 

 目標やマイルストーンが不明確、役割分担が曖昧…など、いろいろあるとは思いますが、単純なことで言えば、一つは「相手のことを知らない」からではないでしょうか。
たとえ同じ会社とはいえ、年次や職場、職種が違い、経験が異なる中で、最初からスムーズに協働することは難しいものです。プロジェクトに取り組み始める前提として、まずは各人の仕事経験だけではなく、普段の業務ではわからないような強みや目標に対しての思いを「やりながら」わかっていくのではなく、早期に意図的に理解しあう状況をつくることが望まれます。

 

 もう一つ「全体の状況や、メンバーの状況がわからない」というのもあります。「全体がどこまで進んでいるかわからない」「業務が忙しそう」などと、見えない分、遠慮してしまうこともあると思います。公式・非公式に、疑問や不安がスピーディーに解決され、自分の状況が発信できる環境をつくることが大切です。

 

ある会社の社内風土活性化を目的とした、社内報プロジェクト。

 

 「相手を知る」ということでは、期初編集会議で「自分マップ」を作成し、通常の自己紹介のみならず「仕事以外の強み」「これまでの経験」「モチベーションの源泉」「力を発揮しやすい状況・しにくい状況」などをプレゼンしあい、初回から「あなたは情報集め」「皆への呼びかけ役」など、お互いに得意領域を理解した上で活動を進められる下地をつくりました。
また「状況を知る」ことにおいては、各拠点に分かれての協働をより効果的にすることを目的に、グループウェアでのファイル共有・チャットツールの利用を開始しました。1冊の社内報を皆で制作していく上で、全体の進捗状況がリアルタイムに見えるようにしたこと、工場メンバーを中心に「電話をかけて、相談や質問をする」という「時間を合わせる」ことのハードルが下がったことなどにより、コミュニケーション頻度が大幅に増えています。例えば、各自に分かれた取材・執筆活動においても、これまでは締切に蓋を開けて見なければわからなかったことが、締切前に「期待した情報がとれない状況だが、他に方法はあるか」「これでは主旨に合わないから、企画そのものを見直した方がよいのでは」など、何に困っているのかについての前広な相談が行われるようになり、結果、企画変更を行いながらも、タイムリーにメンバーの意志が反映された誌面にすることができました。活性化の一つの指標としている読後アンケートについても、90%以上の回答率を得ることができています。

 

 基本的なことですが、皆さんの社内の職場横断型プロジェクトも、このようなところから手をつけると、進み方やアイデアの出方が変わるかもしれません。

北島 藍子

 

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(チーフコンサルタント 立石 裕美)
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この記事の執筆者

北島 藍子

コンサルタント
専門分野:企業文化