LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2017.03.22

協創の現場から人材戦略・人材開発

ダイバーシティは『トリセツ』から

 もうすぐ4月。新しい期がはじまります。

 新入社員の入社や異動など、新たな顔ぶれでスタートする職場も多いのではないでしょうか。短期間で新しい環境に皆が慣れ、円滑に協働できる状況をつくるために思案されていることと思います。

 その一歩として大事なこと。

 それは各々が「自分がパフォーマンスを出しやすい状況」を自覚し、周知し、全員が認識している状態をつくることです。

 「そんなことよくわからない」と思うかもしれませんが、それは持っているスキルだけでなく、価値観、行動の癖、過去の経験…など、その人の仕事だけでない人生全般を通じて培われるものです。

 五十鈴グループでは、数年前に新入社員研修のコンセプトを「会社をフィールドに活躍する個の育成」と設定。最初に「これまでの人生で節目となったこと・乗り越えたこと」「過去の経験に基づく、共通の行動と考え方」など、「その人らしさ」を相互理解した上で、会社のビジョンを共有し、成果に向けて磨き合うことを大事にしています。

 研修の終盤でつくるのは、仲間が職場で活躍するための、上司に向けた「トリセツ(取扱説明書)」。新人たちは「貢献できる自分への期待」を胸に、職場生活をスタートするようになりました。

  「パフォーマンスを出しやすい状況づくり」は、新人対象でなくても、研修でなくても可能です。上述した取り組みにヒントを得、個人的に実践していることがあります。「保育園の父母パワーの全力発揮」です。

 キッカケは、来年度で最終保育年となる娘の父母による卒園準備委員会を1年前から発足する必要があり、謝恩会や卒業アルバム、園への記念品制作…など実際の準備も半年以上かけて行うと聞いたからでした。

 もちろん保育園なので、全員仕事を持っている。ワンオペ育児の人もいる。でも園に恩返しをしたいし、できる範囲で協力したい気持ちは皆持っている。

 何故そんなに時間がかかるのか。理由を経験者に聞くと、「バラバラな価値観を持つ、父母の意見集約に時間がかかる」とのこと。確かに子供の特徴はわかるけど、親のことは「勤め先」くらいしかわからない。限られた時間の中で成果を出すには…。その人がパフォーマンスを出すための「ポータブルスキル」は何なのか。「価値観」は何なのか。苦手なことは何なのか。それが予めわかっていれば協働しやすいはず…。 

 そこでまずはSNSで自分の「トリセツ」を公開し合うことを提案しました。皆、それぞれのフィールドで働いてきた中で培ったそれぞれの味があります。「調達と粘り強い交渉が得意!」「バックアップが好きなので、管理業務はできそう」「企画が得意」「改善点を見つけるのが得意」「客観的に他人の意見をきくことができるので調整は任せて!」などメンバー十人十色の良さが出てきて、チームとしての姿が見え、良いものにできそうという期待感が生まれてきました。 

 新人も、ベテランも。職場の中でも、職場の外でも。

 誰もがそれぞれの置かれた状況の中で、早期に、自分の力を、喜んで「全力発揮」できる環境をつくっていきたいと思っています。

 

↓社員の力を発揮させる環境づくりについてはこちらからも
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「らしさ」を活かす環境
/news-i/souzou/1024.html
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北島 藍子

この記事の執筆者

北島 藍子

コンサルタント
専門分野:企業文化