LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2015.09.22

朝礼講話のネタ帳

「百聞は一見に如かず」で何を見る? 魅せる?

 

  このシルバーウィーク中に、弟夫婦に会った。彼らには来春幼稚園に入園予定の娘がおり、目下どこに入園させるか頭を悩ませているという。

 選択肢は大きく2つ。
 1つは、とても近所にあり「○○式」とメソッド化されている、少々厳しいがいわゆる英才教育を施してくれるA幼稚園。設備も充実している。
もう1つは、電車の駅で3駅ほどと遠く、一見何の変哲もなさそうであるが、子供が興味を持ちのびのびと遊ぶことを大事にし、就学に向けた教育は最低限におさえているB幼稚園。

  みなさんが親だったら、どちらを選ぶだろうか?

  上記の情報だけで判断すると、私だったら前者を選ぶ気がするが、弟夫婦は後者を選ぶつもりだという。

  理由をたずねると、実際の体験入園に足を運んで本人に両園を体験させてみて、後者のB幼稚園では自然と楽しそうに園庭で遊んでいたのに対して、A幼稚園では、知育玩具を使い学習要素が豊富だが、やや強制的な側面を持つワークに対し、本人が2歳なりに意志を持ち、拒否しているように感じたからだという。
  また、B幼稚園の園長先生の話を直接聞く機会があり、「小学1年生の学習内容を先取りして身に付けることよりも、幼稚園時代は遊びや生活、友達との関係の中から学ぶ楽しさを感じ、学び続けていく姿勢を育む」「子どもが困らないように、ではなく、困った時に乗り越える力をつけることを大切にしている」と、真剣に語っていたこと。他の先生が子どもの働きかけに対して、丁寧にこたえていたこと。みんなが元気に走り回っていたこと。そんなことが「ウチの子にはここが合っていそう」と思う決め手になった、と話していた。

  「百聞は一見に如かず」を地で行く話だ。

  企業の広報・ブランディングにおいても、「体験」という要素は新しいものではない。WEBサイトであらゆる情報がわかり、SNSなどバーチャルコミュニティが重宝される一方で、それが本当なのかを確かめる意味で、リアルな体験の価値は増し、企業ショールームの新設も増えているという。
  ただ、それらの多くは主に消費者向け商品の「機能・使い心地」を体験してもらうものがほとんどであるように見える。

  私たちは、BtoB企業、そして流通やサービスなど商品に限らないソフトを扱う企業の広報・ブランディングに、お客さまと一緒に挑戦しているが、これは本当に難しい。組織診断インタビュー等を通じて、どんなに魅力的だな、強みだなと感じるところがあっても、商品のように手にとって見えず、その魅力はある程度「人」につくものだからである。

  このような企業が「自社の成長に欠かせないパートナー」としてお客さまに選んでいただき、単発ではない継続的な信頼関係を結んでいく上で、何を以て「一見に如かず」と思わせることが一番重要なのだろうか。

  私は、B幼稚園が自然と(か意図的かはわからないが)実践していた、「設備・機能・技術」だけでない、「組織の人となり」を伝えることであると感じている。
  それは、園の思想を園長(経営者)が言葉にして伝えること、教師(マネジャー)の実際の行動、そこで過ごす子供たち(働く社員)が可能性を持った姿を伝えること。そしてそれが自分の子ども(自社)に合いそうか合わなそうかを体感してもらうことである。

 今、私たち自身も、BtoB・ソフト企業向けのブランディングを、より多くの企業の方々に実践してもらえるよう体系化すると共に、よりアイコミという組織の「人となり」を多くのお客さまに知っていただくために、さまざまな仕掛けを準備している。
  合う合わないは体験してから。ぜひこの秋、私たちのオフィスや、一番のお客さまでありショールームである五十鈴グループに「体験見学」に来ていただければと思う。

 

北島 藍子

▼五十鈴株式会社HPはこちらから(見学ツアー実施中)

http://www.isz.co.jp/showroom/

 

 

この記事の執筆者

北島 藍子

コンサルタント
専門分野:企業文化