LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2015.08.04

朝礼講話のネタ帳

 

  最近、わが身に重くのしかかっている、ある「壁」の存在。それは「小1の壁」。ようやく息子も小学生、やっと築いた仕事と育児の両立に一段落と思った矢先にぶち当たる壁。

  保育園とは異なり、学童保育の預かり時間が短く、この段階になって、お迎え時間(退社時間)が早まる現実。最近は、一人で家を出て帰宅するようになったが、まだ幼いわが子。常にあらゆる心配は尽きない。そして、仕事をしない母親が大半を占める小学校。保護者の学校行事は平日の昼間が当たり前であり、宿題に親の確認も要求される。夜遅くに眠たがる子供を叱咤しながら音読を確認する毎日…。働く母親の状況が考慮されているとは思えないアウェイ感が、肉体的のみならず、精神的にかなり堪えるのである。

  小学生になると、時短勤務制がなくなる企業も多く、子どもの入学を機に働き方の変更を迫られるワーキングマザーの方が少なくないというのは、皆さんも周囲でお感じのことと思う。

 「壁」といってもいろいろである。言葉の壁、スコアの壁、自らに立ちはだかるそれぞれの壁、トラウマやスランプ…。私のように「環境」の壁による障壁もある。多くの人が厳しい競争やストレスにさらされ、何らかの障壁と戦っている現代。これらを、どのように乗り越えていけばよいのだろうか。

  以前にも紹介したが、「レジリエンス」という考え方が近年重要なテーマとなっている。
どのような状況に置かれても「逆境力」を発揮し、いわゆる「折れない心」を持つというものである。

  その要素の一つに「感謝」の気持ちを高める習慣を持つことがある。「感謝」はポジティブな感情そのものであり、ポジティブな感情にはネガティブな感情を帳消しする働きがあるため、感謝を常に持ち続けることが大事だということだ。
 心理学者ロバート・エモンズの実験では、毎週、感謝の日記を書き続けた参加者は、普通の出来事を綴っていただけの参加者に比べ、身体の不調な症状が軽減したり、より楽観的になったりといった効果が見られた。さらに個人的な目標(学業、仕事、人間関係、健康等)を成し遂げている、あるいは進展させているという傾向も発見したそうだ。
 どれだけ自分の中の「壁」を肯定的に捉え、その周辺にあるものへの「感謝」に目を向けられるかなのだろう。

  あらためて「小1の壁」を見つめ直してみる。この環境の変化を真摯に受け止め、協力してくれる職場がある。小学校や学童保育というあらたな環境での子どもの変化も、拡大する自我も全て成長の表れ。そして私は、子どもを通じて新しい世界を見せてもらい、新しい出会いを得ている…。

 Every wall is a door.(諺:ラルフ・ワルド・エマーソン)

   見えている壁、見えていない壁、予期せぬ壁…。誰もがこの「壁」と戦おうとする。しかし、その壁に遭遇できるようになった自分の成長や環境に感謝し、その壁はむしろ「扉」、成長への扉だと思えることで、新しい何かを教えてくれるに違いない。
 よしよし、この調子。これなら次に迫り来るという「小4の壁(=学童保育が終わる時期)」は、きっと笑いながら乗り越えられる、はず?

 

藤掛 里花

この記事の執筆者

藤掛 里花

チーフコンサルタント
専門分野:企業文化・組織変革