LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2017.01.11

エグゼクティブ・アイ

 新しい年を迎え、また心新たに良き1年にしたいと願う気持ちをしっかり行動化していきたいと思う。 

 元旦は、自宅の近所の神社へ参拝に出向いたが、並ぶこと40分余り。また、仕事始めの恒例である参拝でも、多くの人で賑わっており、社員全員がお祓いを受けたが、本殿は予約制であるにもかかわらずぎっしりと人で埋まっていた。

 全社員での初祈祷は、20年以上続けているが10年前あたりから年々企業数が増え続けている。神様を敬いたいと思う人々が増えているのはどういうことなのか。 

 昨年は、イギリスのEU離脱や米大統領選でのトランプ氏勝利などこれまでの「当たり前」が大きく転換する幕開けとなるような出来事が起こり、まさに申年は波乱の年、変化の年と言われるような状況が顕在化した1年だった。

 今年は酉年。初祈祷の際に宮司さまが仰っていた言葉を借りれば、コケコッコーの鳴き声で夜が明けるように、色々なことが明らかになり見えてくる年になると言われているそうだ。

 干支にならって世界は動いているわけではないが、見えない力で干支が示すような1年になりそうな気持ちを抱いているのは私だけではないと思う。先行き不透明、想定外というような言葉で将来を語ることができない時代になった。これまでの「当たり前」で物事を思考し対処できないことが山積している。

 20年以上前から、会社そのもののパラダイムを変えることの重要性を色々な場所で唱えてきたが、考え方を変えるというだけでも難しいにもかかわらず、それだけでは新しい世界を見ることは困難だと、最近強く思っている。

 先行きが不透明だからこそ、未来を見なければいけない。想定外のことが起こることを前提に多様な選択肢を持てる状態を常に持たねばならない。日々対処すべきことはあっても、そこに捉われることなく自身を確固とする必要性が問われていると思っている。 

 私たちの親会社が出した次期中期の目標の一つに「アイデンティティーの創造」という文言がある。まさに、新しい世界を見据えた新たなアイデンティティーを自らが創りだすことの重要性を今実感している。

 日本人としてのアイデンティティーを確認したいと思う人々が増えているから、神社の参拝者や天皇の新年参賀に多くの人びとが集う。「自分が何者で自分がどうありたいのか」を潜在的に求めているのかもしれない。

 そして、毎年恒例で設定している今年の一文字。昨年は開拓の「拓」とした。新たな試みを通して新しい世界を見ることができるようにしたいと誓った。おかげさまで道半ばではあるものの有言実行の年となった。今年は、初志貫徹、初心忘るべからずの「初志」とした。 

 私自身のアイデンティティーを確認しながら、自社の志を新たなものにし、酉年にかなった飛翔の年としたい。皆さまにとって、また良き1年でありますように。今年もよろしくお願いいたします。

 

この記事の執筆者

臼井 弥生

代表取締役社長