LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2021.07.12

協創の現場から人材戦略・人材開発

好奇心が育まれる職場になっていますか?

「好奇心って育てられるのかな?」
ある経営者の方とのミーティングの中で、ふと発信された言葉でした。

なんでも職場を観察していると、指示・指摘されたことに関しては真面目に取り組んでいる社員が多いものの、今の仕事のやり方に疑問を呈することなく昔からのやり方をそのまま踏襲し続けていることも多々あり、組織の変化・成長につながっている実感が少ないとのこと。

技術革新は急激に進み、定型化されたオペレーションは、AIなど人以外のものに置き換わってしまうという話はいたるところで発信されています。そのような環境下で人間の価値として求められるのは『何かを創造していく力』、その源泉が個人・組織の好奇心なのではないかと話されていました。

企業における体系的な人材育成においては、組織に必要な人材像を明らかにし、人材像毎に必要なスキルセットを明確にし、スキル習得の施策を行っていくことがオーソドックスなプロセスでした。しかしながら今後、創造する力そのものを啓発するのであれば、人材育成のプロセスも変えていく必要があります。オペレーションを超えて活躍する人材を育てるには創造力・好奇心をいかに育む環境をつくれるかが重要になるのではないでしょうか?

あるお客様では人材育成の一環として、OFF-JTの集合研修を受講させるだけでなく、動画教材の視聴を学習に組み込み、事前に動画を視聴~研修に臨むという新たな取り組み方をスタートされました。あわせて、研修に必要なテーマの動画視聴学習だけでなく、数ある動画教材の中から自分の興味のある動画を見てプレゼンしてくださいという自由度をあえて持たせているとのことです。
プレゼンを聴いてみると、これまでは定められた学習を行うだけだった受講生が「今職場で困っていることを解決するような内容」や「今の仕事には直接的に関係はないが、自分自身が興味・関心のある内容」について語るなど、学びの質そのものが変化し、研修も活性化したとのことでした。また後日談ではその動画視聴がきっかけになって、新たな資格取得に向けた動きを始めたなどの嬉しい発信もありました。

これまでとは異なる成果やアウトプットを出すには、異なるインプットをすることが必要です。それは些細なことからでもよいと思います。「いつも通っている道とは違う道を通ってみよう」や「いつも買うものとは違うものをあえて買ってみよう」など変化・自由さを実践することで関心の範囲が拡がり、好奇心そのものが高まっていくのではないでしょうか。

「好奇心は、間違いなく育てられます」
経営者の方に、そう伝えようと思います。

この記事の執筆者

渡邉 健

コンサルタント
専門分野:人材育成・組織開発