LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2021.04.14

エグゼクティブ・アイ

「Next I」始動

 新しい期がスタートした。新たな日常を迎え、社会人としてスタートを切った多くの若者たちにエールを送りたい。親元を離れ、新生活を迎えた人の中には、これまでの「当たり前」に改めて感謝する機会も増えることだろう。仕事だけでなく、生活すべてから多くの気づきを得て人としての成長を願うばかりだ。

 この1年で過去の当たり前がたくさん消えてしまった。消えてしまった分、新しい常態がたくさん生まれ続けている。慣れ親しんだものや常態から離れるということは、不安がつきまとうが、一方新しい常態に身を置くからこそ見えてくる世界がある。昨年の春、緊急事態宣言発令のもと在宅勤務へ一気に移行した。私は工場を有するお客さまが稼働していること、在宅状態に馴染めない自分自身の在り様を考えて、早々に切り上げて通常通り出社していた。先行きの見えない状態、そして社会そのものが変化するスピードが一気に速まっている状況の中でこれからどうあるべきなのか、熟考する時間を得た。

  そのような中、事務所移転を打診される機会に遭遇した。もちろんオフィスとは何なのかということも考えの一部にはあったが、移転の意思決定に背中を押したのは自らを変えるにはここを安住の場所にしてはいけないと思ってのことだった。

 草創の時期に「自立自尊」の精神で、親会社からの引っ越しを決めたのは、甘えや依存を断ちたかったからだ。私も若く経験が無い分、先のことを深く考えることもなく、とにかく1日でも早く自分の足できちんと立てる状態にしたかった。当時は小さな会社であったこともあり引っ越しも手軽なものだった。その後、スタッフの増員と共に二度の移転と一度のリニューアルを実施したが、毎回社内プロジェクトを編成し、どんな会社にしたいか、どのような働き方をしたいか、そのためにどのようなオフィスにしたいかを全員で検討し実行してきた。だから、今のオフィスは細部にわたり私たちの思いや願いが詰まっている。

 そして、昨年度末から引っ越しプロジェクトが立ち上がり、数度にわたる断捨離活動と、仕事の合間の時間を使い準備を進めてきたが、30年余りの歳月に積み重なったものを整理するのは思った以上に大変な作業であり、現在はカウントダウン体制で臨んでいる。

 拡大成長期は調達力で乗り切ることができるが、今やそれぞれの企業に合った最適化を自らが描き進めなければならない時代である。様々な企業の本社ビル売却や移転の報道はこの先も続き、建物や所在地がどうあるかということよりも、自社として存続するために、何をなすべきかを明らかにした上での価値を生み出すところへ投資する動きが加速するのであろう。デジタル社会が当たり前となり、私たちのサービス提供のプロセスもこの1年で大きく変わり、また大きな投資も実施し、今後いかに自分たちらしく本物にできるかという段階に入っている。

 毎年、新たな1年に思いを込めてキャッチフレーズを掲げている。2019年度は「一気呵成」とし、過去とは異なる活路をスピード感もって見出す年とした。2020年度は、「不撓不屈」とし、新たに見出した道を強い精神力をもって前進させようと誓う年とした。コロナ禍という想定外の環境にあったが、着実に歩みを進めることができた。そして、2021年度は「Next I」。次なるI=アイコミと自分を創造する年である。多彩な新たなパートナーにも恵まれ、多様なお客さまの思いを受け止める体制が整いつつある。心ひとつにし、Nextが叶う1年にしていきたいと思う。これまで、このオフィスに幾度も足を運んでくださったお客さまや協力先の方々との思い出は尽きることがないが、身軽になり頭も心もかろやかに新しい日常を築いていきたいと思う。本年度もよろしくお願いします!

この記事の執筆者

臼井 弥生

代表取締役社長