LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2021.03.24

上位概念・組織開発協創の現場から

チームで描く未来

 この1年間、あるグループ企業の経営層の方々と、次期中期経営計画策定に向けて「会社の中長期的な経営の方向性を定め、実現に向けた計画を策定する」ための基礎づくりの学習を継続的に行ってきました。

 グループとしての相乗効果を高めるため、経営の仕組みやサイクルを共通化してきたこともあり、「中期経営計画を3年サイクルで策定~実行」することは既に定着していました。しかし近年の経営環境変化から、次期中期経営計画を「サイクルが巡ってきたから策定する」ものにしてはならず、自社を、そしてグループのこれからを自分たちの意志をもって描くべきというグループ社長会での発案があり、実施に至りました。

コロナ禍のもとでのスタートとなり、本来は各社の経営メンバーが一堂に会して行う予定だったものを「毎月1回のオンライン開催」に切り替えて実施。学習といっても知識習得ということではなく、自社のこと(過去・現在・未来)について徹底的に考え、議論するということを主要な学びのプロセスとしました。


 集合開催で想定していた時間よりも圧倒的に短い、毎月4時間の研修(議論の場)でしたが、その分密度の濃い話し合いとなるよう、事前事後のつながりを持った参加を継続的に促してきました。

 変化を確信したのは年末~年明けの開催時でした。学習期間のまとめとして、自社のミッション・ビジョンを言語化するというテーマに入り、各社のアウトプットや個々の振り返り内容の質が明らかに変化しました。もちろんまだ検討段階ですから「方向性が固まった」ということではないのですが、表現される言葉、発表の時の説明の様子から、「自分たちのもの」ということが伝わるものとなってきています。


何が変わってきているのでしょうか?
参加者の振り返りには、このような記載がありました。

・幹部メンバーが自発的に集まってブレストをやるようになった
・これまで難しいと考え取り組まなかったことも、チャレンジする雰囲気が出てきた
・やってみての振り返りを必ず集まって話し合い、大幅にコミュニケーションが改善している
・研修を重ねるごとに、我々の中長期に向かうべき先が少しずつ絞り込まれて見えてきた

 限られた時間ではありましたが、コミュニケーションと行動変化の起点となり、思考や向き合い方の変化に繋がったのでしょう。

 新年度には、計画策定の本番に入ります。チームで未来を描くプロセスを、しっかり組み立てていきたいと思います。

この記事の執筆者

立石 裕美

チーフコンサルタント
専門分野:組織変革・人材育成