LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2020.09.09

協創の現場から人材戦略・人材開発

withコロナ時代の行動変容

 新型コロナウイルスの感染収束が未だ見えない中、リスクを抑えつつ経済活動をいかに進めていくかというwithコロナの生活様式が求められています。私たちのお客様でもこれまで当たり前のように行っていたOJTやOFF-JTの人財育成をオンライン環境へ移行し、手探りながら進めていらっしゃいます。

 今年度予定していた集合研修の多くがオンライン化され、既にいくつか実行されました。受講生からは「初めてのオンライン研修で開始前は緊張しましたが、意外と普通に学ぶことが出来ました。リアルでやっている時とあまり違和感がなかったです」や、「どんな状況からでも学ぶということが身をもって分かった」という感想を聴くことができました。その一方で「内容は分かるけど、自分一人で学んでいるようでした」、「他の受講者の方と話す機会があったのですが、リアルの場ほど打ち解け合えませんでした」などの意見もありました。

 私自身も改めて実感したのですが、やはり実施側は“ただリアルの内容をオンラインにしてもダメ”、そして受講者側も“リアルで受講するようにオンラインで受けてはダメ”ということです。「知識やノウハウを得る」ことについては、リアルでもオンラインでも大きな差はないのかもしれませんが、実際に顔を合わせ、参加者全員の様子を目の当たりにし、表情と言葉以外の情報を五感で感じ取れる状況の中で生まれる受講生間の相互作用(触発される、違いを肌で感じる)は限られたものとなりやすい。切り取られた画面を介し、言葉を軸にしたやりとりが中心となるオンラインの環境だからこそ“相互作用を自らが率先して生み出す”という意識を持ち参加できているかどうかで、学習効果に大きな差が出るのではないでしょうか?

 2018年度のATDカンファレンスでは、学習が人の行動変容につながらない理由として以下のことが報告されていました。(※ATD=Association for Talent Development)

1.何を変える必要があるのかわからない

2.動機づけのためのテクニックを間違えている

3.変えた行動を維持するための戦略が間違っている

 例えば、自分自身の経験を思い出しても、知識や情報以上に「他の人との違い」を認識したことから「こういうことをやってみよう」「こう試してみよう」という行動変容につながるヒントを得ることが数多くありました。行動変容の本質は「変える・変わることの必要性に気づく」という、オンラインでもリアルでも変わらないことだからこそ、その機会への臨み方や受け止めが大切であり、機会の形式に引っ張られないようにしなければなりません。