LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2020.08.12

協創の現場からインナーブランディング

真の「一体感」を見るとき、そしてつくるとき

 今もなお続くコロナ禍で、会社も学校もエンターテイメントも…、あらゆるところでこれまでは当たり前のものであった組織・集団の全員で集う機会が失われています。
  年に1回は全社員が一堂に会するキックオフや社員総会という機会を大事にしてきた企業も多く、私たちも長年に亘り、皆で集まるからこその「共に感じ、体験し、心を一つにする」意義・価値を認識し、提唱・提供していたため、オンライン型(デジタル)でのキックオフや社員総会にその価値を見いだすことができるのかと正直なところ懐疑的でした。
 同時に、本当にリアルに集まらなければ会社や組織の「一体感」は築けないのだろうか?と自問自答していました。

 先日、こんな機会を目の当たりにしました。毎年約1000人の社員が一堂に会し社員総会を開催していましたが、今回はオンライン型での全社発信と職場単位でのリアルミーティングを組み合わせて開催しました。
 総会直後のアンケートでは(回答率97%、コメント率74%)、当然、従来のリアル社員総会の方が良かったという意見が多いものと思っていたら、驚いたことに大多数の社員がオンライン型での総会を非常に好意的に自分ごととして受け止めていたのです。

 「一言一言に重みを感じ印象に残る総会で、リモートによる距離感も思った以上に感じずに最後まで参画できました」
「場所は離れていても会社としての一体感を感じることができました。そして今回の初めての試みには未来が見えました」
 
 このような社員の声が聴かれたのも、会社の活動に自分も主体的に取り組んできたと思える同社のこれまでの様々なマネジメントプロセスがあり、あらゆる場面でビジョンや価値観を語りあう風土があってこそ、この機会の意味や価値を社員一人ひとりが主体的に受け止められたのも紛れのない事実です。これまでと違う環境・状況が必然になったことで、真の「一体感」や「参画」を見いだすことができたのではないでしょうか。
 デジタルがいい、リアルの方がいい、とどちらか一方にのみ重きを置くものでなく、それぞれに良さがあります。そのため、ウチの組織にあった形でデジタルとリアルをうまく組み合わせていけば、これまでよりもさらに拡がりのある多様で刺激的な「共感」「参画」「一体感」をつくり出すことができるはずです。

  物理的な距離よりも、心の距離(=心の密)を縮めて、真の「一体感」を生む、これからの時代にあったコミュニケーションの場をリ・デザインしていきませんか?

この記事の執筆者

藤掛 里花

チーフコンサルタント
専門分野:企業文化・組織変革