LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2020.04.22

協創の現場からインナーブランディング

今、何をメッセージしていますか?

 今、私たちはかつて経験したことのないウイルスという見えない敵との戦いを余儀なくされています。経済活動を営む私たちは、社員一人ひとりの命を守ることをまず最優先に、その上で、テレワークや交代勤務などの働き方を変えながら、またオンラインなどサービスの提供方法を変えるなど、あらゆる策を検討しながら事業の継続性を担保しようとしています。

 このような状況の中で行われる企業活動において、あらためて大事であると痛切に思うことがあります。企業の中で発するメッセージです。経営者が、現場のマネジャーがきちんとメッセージを届けているか?そしてそれは何を伝えているか?ということです。

 あるお客さまでは週に一度、 社長をはじめ経営幹部がご自身で原稿を書き、全社員向けのメールマガジンを発行しています。経営陣も在宅勤務になった、こういう時こそ社員にむけたメッセージを伝え続けることが大事だと継続を決めました。
 この中で経営者は語ります。「わが社はこれまで苦境の時にこそさらに強固な企業に成長してきました。しっかりとやるべきことをやっていけば大丈夫。この先の未来を見据え、今この時も前進していきましょう」。自分たちの根底にある強さや精神を確認し、また社員への信頼感を伝えています。
 同社はまた、毎年1000人近い社員が一堂に会し開催しているキックオフミーティングは中止しましたが、形を変え、各工場・営業所の最小単位での開催にして、その中で経営陣がLIVE中継で画面越しでも直接に発信することを決めました。

 このような状況なのだからと止めてしまうことは簡単でしょう。でも、こういう時だからこそ、経営層からの発信は勇気と信頼感を与えるものになります。

 同社の現場をあずかるマネジャーたちは、さらにそれぞれの職場で次のように伝えているとのことでした。「一時の急場を凌ぐということでなく、これを機に大きく世の中もビジネス生態系も変わるという前提で長いスパンで捉え、自分の仕事や生き方を再設計していくチャンスにしていこう」と。

 平常時であれば、コミュニケーション(語り合う)が大事ですが、有事にあって何より大切なのはメッセージです。
この状況を自分の会社や組織であれば、どのような視点で捉え、そして何を伝えるべきか?今一度、明らかにし、しっかりと届けていきませんか。

この記事の執筆者

藤掛 里花

チーフコンサルタント
専門分野:企業文化・組織変革