LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2020.02.26

上位概念・組織開発協創の現場から

リスクアセスメントの体感機会

  東京オリンピックが近づいていますが、新型コロナウイルスによって水を差された状態になってしまいました。発生元でも日本においても、初期段階で上手く対処できたとは言えず、現在では経路の不明な感染者が日本各地で出ており 、しばらくは感染者が増え続けることが予想されます。対応・対策に尽力されている方々には感謝するしかありませんし、少しでも早く収束するよう祈るばかりです。  

 新型である以上、何が正しい判断・行動なのかも後追いでしか検証できず、意思決定すること自体が大変なことですが、今回のことは国・企業といった規模を問わず、リスク対応力が問われる機会になっていると感じます。

 混乱状況であっても的確・迅速に意思決定・行動していくことが重要なのは間違いなく、企業においては事業継続計画(BCP)として、いざというときの行動指針を取りまとめておくことの価値が改めて浮き彫りになりました。

 社員を現地に派遣していた会社ならば、常に情報収集し、どのように対処するか、適切な指示を下せたのでしょうが、中国との仕事上のやりとりがないと他人事として捉えてしまいがちです。仮に年末年始にプライベートで現地に旅行へ、というような社員がいた場合に適切な判断ができただろうか、と考えてしまいます。

 働き方改革の推進に基づきテレワーク環境が整っている企業であれば、予防的な対策もとれることでしょう。検温やアルコール消毒をしなければお引き取り願うなど、企業単位での対策をとるところも増えてきました。逆に、リスクアセスメントを進めていても実効性に乏しいことが分かった企業もあるかもしれません。今回で言えば、インフルエンザと異なり検査体制が整っているわけでもなく、マスクやアルコールなども確保できないといった状況は、少なくとも私は想定できていませんでした。何をどの程度備蓄するのか、多くの会社で見直すことになりそうです。

 一方で手洗い、うがいへの意識が拡大したためか、インフルエンザの患者数は昨年より大幅に減っているようです。これは、意識して実践することが集団単位で徹底されれば効果が高くなる、ということを示していると言えますし、リスク対策だけでなく、企業文化・規範の変革、改善への取り組みなど、様々なところで成り立つことでもあります。

 今であれば、個々の関心も高いですから、会社としての方針を示すことで、リスク対策の遂行度合いは高くなりそうです。新型コロナウイルスの猛威に振り回されるだけでなく、想定できていなかったことは、経験を通して次に活かすしかありませんし、糧となる学びを得て活かせるようにしていきたいものですね。