LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2020.01.15

エグゼクティブ・アイ

始まりの始まり

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年を振り返ると、これまでの自らを否定しながら殻を破るために、新たな取り組みを皆で行ってきた結果、素敵な出会いや新たな学びに恵まれた良い1年であったと感謝している。今年もこの勢いをさらに加速させていきたいと思う。 

   そして、ついに始まった2020年。 東京オリンピックという大イベントを目前に、現段階で宴の後を懸念する話や増税がもたらすマイナスの影響などについて、マスメディアや身近なところからもたくさん聞こえてくる。2020以降の将来については、5G含めたデジタルシフトという技術の応用範囲の拡大が私たちの仕事や日常をどこまで変えていくものになるのか、ある程度の予測はできてもそのスピードと普及度合いは曖昧だ。「変わる」ということは明確に理解できているものの、具体的なイメージをつかめないため不安感を募らせる印象が強く、明るい未来に胸躍らせるというような声は少ないと感じている。

   そのような状況だからこそ、これからの経営の舵取りはより重要なものであると感じている。これまで、企業や自らの競争力を高めることをテーマに、生産性の向上・販売力の強化、そしてそれを支える健全性の確保を中心としたマネジメントを実践してきた。私は、これからの経営は「自社の競争力」という枠組みを拡大した新たな力をつける時代に入っていると思っている。 

それは、競争力よりも「貢献力」に近いものだと思う。誰かのためにといった「誰」の部分が個別のお客さまを超えた業界や社会というものにきちんと繋がる活動を、今の事業の中にどのように同期化・連動できるかということだと思う。自社の社会貢献の定義を再考することが必要だということだ。社会貢献というと大きな影響力でないとだめだと思ってしまうかもしれないが、そんなことはない。生業を個別の商品で捉えることなく、その連鎖がどのような社会づくりに繋がっていこうとしているのかをしっかり考えれば見えてくる。

   マネジメントの世界で、近年注目されているキーワードとして「パーパス」というものがある。ビジョン・ミッションを超えたパーパス=存在意義を追求する経営である。私たちの会社は、どのような社会を創造する一員となり、その役目を果たそうとしているのかということを問い続け、現実的な事業活動として展開していくことである。

 身近で多く聞かれるようになったSDGsも、今の事業を持続可能な社会に向けてどのように結びつけていくのかということであり、パーパスと同様に自らを確認するよい指針であると思う。これは、企業そのものに対する社会からの大きな期待感と解釈すべきだし、それができた企業が多くの支持を得て永続性を確保することができるようになるのだと思う。

 人々を幸せにし、幸せな人々が良い社会を創り出す。綺麗ごとだと一笑するのではなく、「令和」という時代はそういう時代になることへの願いが込められた元号なのだと、自らの使命感をもって経営にあたることが求められている。

 社員を幸せにしたい、お客さまを幸せにしたい、ずーっとそう思ってやってきたけれど、目の前の見えている世界だけではいけないのだと自戒しながら、私自身も新たなスタートを切りたいと思う。

  最後に、恒例行事である、アイコミスタッフ全員が語る今年の一文字メッセージ。今年も明るく希望に満ちた1年を期待させる良い言葉をたくさん聴くことができた。私の一文字は「情」=こころである。情熱の「情」・愛情の「情」である。こういう時代だからこそ、「心」の熱さ・温かさ・広さを大切にしたいと思う。

 今年も1年、どうか皆さまにとって良い1年でありますように。また1年どうぞよろしくお願いいたします。 

この記事の執筆者

臼井 弥生

代表取締役社長