LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2019.12.25

協創の現場からインナーブランディング

原点進化へ

    令和元年の終わりにあらためて気づかされ、そして勇気とパワーをもらった、ある施設の復活がありました。

 渋谷PARCOのリニューアルオープンです。さまざまなメディアでも話題になっていますが、「単なる商業施設でなく、情報発信地、メディアセンター化へ」と謳われている通り、例えばクラウドファンディングの試作品ショールームやスマホを買い物かごにする仕掛け、昆虫料理が食べられるレストラン等々…、新しく、楽しく、驚きの提案の数々に、PARCO本来の姿が蘇るとともに、さらにこちらの想像を超える新たな存在感が放たれていました。90年代までの渋谷が輝いていた時代を知る世代としては、その象徴だった本施設の復活を喜ばずにはいられません。

 ニュースリリースには「1973年にオープンして以来、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」に取り組み、街を刺激し、同時に刺激をもらいながら渋谷の発展の一端を担ってきました。この3つの取組みは当社のDNAであり、原点であり、進化し続けるパルコの信念ともいえます」とありました。

 これが同社社長も語る、原点回帰ならぬ「原点進化」なのだと気づかされました。
 情報やモノに溢れ、ビジネスやサービスでの差異化が難しい今、本質的な自分たちの「らしさ」「あるべき姿」「強み」(=原点)でまっすぐ勝負をかける。この「原点進化」こそ今の時代の私たちにとって必要な姿勢であると感じています。原点を貫こうとすると、過去に戻りがちですがそうではなく、今や未来に対しての使命を再認識することであり、そこから新しさは生まれ、さらに貫くことでやがて普遍的な独自性ある価値となるのだと思います。原点をまっすぐに貫きそれで勝負をするということは、言うほど容易ではなく、まず自分たち自身の原点・あるべき姿を本気で信じていなければできることではありません。

 私たちのお客さまも、そして私たち自身も、今さまざまな機会や場所で、ウチならではの原点進化の道すじを見出す議論を重ねています。
 「われわれ経営陣やマネージャーの中でも、我が社の本質的な強みについて共通の理解がされていなかった。このままでは重要な意思決定がぶれてしまうところだった」
「一般論から考えるのではなく、ウチだからこそのありたい姿を描いていくことが大事だ」
先日のあるお客さまの経営ミーティングでも、そんな議論が熱く交わされました。
 めまぐるしい変化の時代。そして来年はさらに激動の年となることが予測されていますが、企業も私たち一人ひとりもそれぞれの「原点」を明らかにし、信じて、明るく力強く前へ進んでいきましょう。

この記事の執筆者

藤掛 里花

チーフコンサルタント
専門分野:企業文化・組織変革