LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2019.10.30

協創の現場から人材戦略・人材開発

言霊を生み出すリーダーとは

   経営者やリーダーと呼ばれる人々が、他の人が到底できないと思っていることでも口に出して実際に実現してきたというシーンを一度は見たことがあるのではないでしょうか。メジャーリーガーであったイチロー選手が小学校の卒業文集で「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです」と宣言し、そこに至るまでの具体的なプロセスを書き記していたことは有名な話ですし、ZOZOの前社長である前澤友作氏は「もう一度ゼロから事業を立ち上げたい」と発信し、SNSなどを通じて多くの人々から激励のメッセージが発信されていました。人を動かすリーダーの言葉には言霊が宿り、多くの人が熱狂したり、共感したり、自分自身を奮い立たせるなど大きな影響力となります。

先日、次世代リーダー育成の支援をさせていただいている会社様で、受講者の方々の現状の学び・気づきについてのプレゼンテーションを聴く機会がありました。その際に、複数のメンバーが「業務以外での自身の関わりが少なく、メンバーのことを分かった気になり、本当は分かっていなかった」「業務の指示ばかりのコミュニケーションで、目標や今後のあるべき姿をリーダーとして全く示していなかった」「大前提として自らが自分の言葉で話していることが少なかった」と、これまでの自分自身の在り方に対する自省の念を吐露されていました。

 
 色々な企業のトップ層・管理職の方々と接してきた中で、言葉に力があり、人に影響を与えることができる組織のリーダーには3つのポイントがあると思っています。
① 利己的でなく組織のためを思っての発信だということが伝わり、存在・あり方の根底に信頼感がある
② 経営者などの言葉をそのまま伝えるのではなく、意図に共感し自分の意志をのせて発信する
③ 自身の志が、組織としての思いや欲求と一体化し、集団のパワーを喚起する 
 
 AIやIoTなど技術革新が進む世の中、様々なことがスマートになる側面はありますが、人が人にしかできない役割として他者に影響を与え、人と組織の可能性を引き出すということを忘れてはいけないと思います。

この記事の執筆者

渡邉 健

コンサルタント
専門分野:人材育成・組織開発