LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2019.07.24

協創の現場からインナーブランディング

育成・成長の現場〜小学校教師に学ぶ

 今、あらゆる企業がイノベーションを生み続ける会社づくりに挑んでいます。私たちのお客さまもミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を核とし、あらたな企業像へと大きく構造やプロセスを刷新しながら、「ウチらしい組織文化」を築きあげようとしています。 MVV経営のベースは、社員と組織の“自立”です。自身の価値観や存在意義の認識のもと自立した個人が企業のMVVと融合・同期化することで、個人と企業との真の協創関係ははじまります。私たちはお客さまと共にこのような人づくり・組織づくりを行っていますが、もっと早い時期から人としての自立のベースを育もうと励んでいる教師の方がいました。

 息子の公立小学校の担任で、雇用延長し今年で65歳、最後の教員生活となるそうです。

   4月の保護者会では、パワーポイントで、生徒の現状、課題、これらへの取り組み施策が語られました。その一部を紹介させていただきます。 
 
1.「自分さえ良ければいい」という利己的な風潮。人の話を聞いていない。等…
 → 「真のコミュニケーション(思いやり・信頼関係)」
 
2.自信がなく、意志表示できない。不平不満と言い訳が多い。等…     
→「自尊感情」
 
3.真摯に努力をすることを軽視する。すぐに結果を求める。等…     
→ 「自己研鑽力(精神力)」
 
4.作文能力が低い。分からないとすぐに白紙。等…    
 → 「自学力」   
 
 例えば、「真のコミュニケーション」へのアプローチには、福祉活動として近隣の高齢者介護施設の訪問を積極的に取り入れています。1回では緊張や遠慮で、相手にふみ込んだ関わりは難しいため、何回も繰り返し行うことを重視します。活動名やロゴマークも自分たちで決め、活動の意義や価値の理解、一体感を高めていくといいます。

  「自尊感情」へのアプローチは、「深める学習集会」という学年プレゼン大会です。予選・本選形式で、代表者には応援者もつき推薦スピーチを行います。先日の学校公開で親参加のもと集会が行われましたが、選ばれた子もそうでない子も「次はこうするぞ」という感想があがり、この積み重ねから「自信」や「達成感」が芽生えると語ってらっしゃいました。「自学力」のための宿題やテストにも余念がありません。

  毎週必ず配られる10枚近くの学級便りには、写真入りの文章でありありとその様子が記述され、本当に日々実践されていることがよく伝わります。

    ひるがえって、私たち「企業の現場」。目まぐるしい変化の時代にあって、個々の自立と価値発揮が求められる中、「真のコミュニケーション」「自尊心」「精神力」「自学力」は、学校現場と同様に大事な成長のキーワードかもしれません。
 育成・成長の現場。企業マネジャー・私たち企業支援者・自治体・教師 等…、皆がタッグを組んで実践・創造すれば様々な可能性が生まれそうですね。

この記事の執筆者

藤掛 里花

チーフコンサルタント
専門分野:企業文化・組織変革