LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2019.04.10

エグゼクティブ・アイ

平成最後の・・・

  花冷えが続き、例年になく長く桜の花を楽しむことができている「平成最後」の4月である。さすがに、平成最後の・・・のフレーズは聞き飽きたが、新たな元号が決まった途端に「ああ、平成が終わるのだ」という実感がわいたのは私だけではなかったようだ。  「令和」という元号も多くの人々に受け入れられている。「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味合いも、とても良いと思う。 


「昭和」という元号には「国民の平和および世界各国の共存共栄を願う」との意味があり、「平成」には「内外、天地ともに平和が達成される」との意味があったことも改めて認識する機会にもなっている。
 敗戦という大きな痛手を乗り越え、現在に繋がる世界に通用する経済の基盤を形成させた昭和の時代。経済が低迷する中で大きな自然災害に見舞われながらも、そのたびに多くの人々が心と体を寄せ合い、再生と復興に尽力する絆の素晴らしさが実感できた平成という時代。日本の近代史を顧みると危機や災難に遭遇した時に本来の良い面が顕在化し、人としてどうあるべきかということをしっかり確認させてもらっているように思う。そして、復興~再生によって新たな進化の道を切り拓いている。そこには、誰かの指示や命令ではなく、日本としてどうあるべきか、次世代に繋ぐために今何をすべきかということを、それぞれの地域や企業が主体的に考え臨んできた過程が存在している。利己主義に陥ることのない、思いやりと逞しさという素晴らしいDNAを私は誇りに思う。

  VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代の中で「令和」をスタートさせる今だからこそ、今だけ・カネだけ・自分だけの「3だけ主義」に陥ることなく、自らを堂々と語ることができる生き方を会社も人もしていかねばならないと強く思う。 
 4月は新入社員を迎える新鮮な時でもある。今の若者を一括りで見立てるつもりはないが、思いやりと逞しさをもって、若さという可能性を開花させることができる時間がたくさんあることを強みとして認識し、新たな世界で頑張ってもらいたいと思う。 
 
 今年も新入社員たちの前で幾度か話をする機会を得たが、私は二つのお願いをした。一つは、自分でなく「誰かのために、何かのために」自分の仕事や存在があるということをいつも考えて臨んで欲しいということ。もう一つは、あらゆることを今の自分の尺度で「簡単に決めつけない」ということ。会社・職場・仕事・上司や同僚を簡単に決めつけて欲しくない。自身の尺度は未熟であり、自分の見立てが本当にそうなのかということをきちんと考え、事実を正しく認識する力を養って欲しいと伝えた。それは、まさに私自身の若い頃が、生意気で未熟で赤面するようなことだらけだったから。特に「決めつけ」は禁物なのである。様々な出来事や経験を通して、自分の決めつけがいかに浅はかだったのかを気づかされることがたくさんあった。決めつけは、言い訳癖となり、他責化の根源となる。年を重ねないと実感しにくいことだからこそ、まずは決めつけないことからはじめてほしいと思う。

 今期は私たちの会社の方針も大きくかじ取りを変える。新元号を機に心を寄せ合って良い文化を皆で築き上げたい。
 これが、平成最後の私のメルマガである。新たな年度をたくさんの人々と共に良いスタートが切れますように。

この記事の執筆者

臼井 弥生

代表取締役社長