LEADERS BLOG

リーダーのためのブログ

2018.10.24

協創の現場からインナーブランディング

行動規範、意識していますか?

企業の不祥事、なくなりませんね。 データ改ざん、不正取引・・・あげればキリがありませんが、どの会社のウェブサイトにもおそらく立派な「行動規範」が掲げられていて、「決して不正は行いません」「お客さまには誠意をもって対応します」というような文言が入っていることでしょう。

「規範」についておさらいすると、学問的には「組織の中に存在する“行動様式”」を指し、「集団のクセ」とも言われます。組織内の人々は、良い悪いの判断とは関係なくそれに従って行動します。

「明示的規範」と「黙示的規範」とがあり、明示的規範とは「行動のルールとして明らかにされているもの」。まさに行動規範や行動憲章などとして掲げられているものがこれにあたります。

黙示的規範とは「暗黙の決まりごととして認識・了解されているもの」。こちらの方が大半を占め、無意識の習慣として従っており、反する行動を取ると異端視されます。困ったことに、その行動に全く妥当性・合理性がないにも関わらず、是非の判断がされないで惰性的に従ってしまっていることも多いのです。新入社員が入社時に違和感を覚えたり、慣れるのに時間がかかったりするのも、この「黙示的規範」は暗黙知となっていて説明されない・できないことが多いからです。

 明示的規範として理想の姿を示しても、実態の規範が変わらなければ意味がありません。では、どうすればよいのでしょうか?答えは非常にシンプルで、良い規範を見極め、悪い規範を排除する・変えることです。暗黙の了解ですから、具体的に認識して良い悪いのジャッジをしなければ変わりません。

 ある会社さまの働き方変革プロジェクトでは、「規範変革」を核とする活動として取り組んでいます。職場に浸透している「考え方」「価値観」は言語レベルで展開されているため一定洗い出せるものの、現場レベルにしみついてしまっている実態規範については本当に暗黙的になっており、集団としての行動習慣を認識することに苦労されています。

若手中心のプロジェクトメンバーが、会社として大事にしていることの認識違いや、考え方に反して無意識に取っている効果的でない行動を確認する場としても機能しており、今後の全社展開に向けて、新たな明示的規範の具体化を進めています。

思っていることとやっていることは、残念ながら常に合致しているとは限りません。皆さんの組織の「規範」は効果的なものになっているでしょうか?

 

この記事の執筆者

立石 裕美

チーフコンサルタント
専門分野:組織変革・人材育成